台湾華語と中国の普通話、何がどう違うの?
「中国語」とひとくくりに言っても、台湾で話されている台湾華語と、中国本土の普通話にはいくつもの違いがあります。文字や発音記号はもちろん、日常語彙や発音のクセ、会話のトーンまで意外と別物です。台湾に興味がある人ほど知っておきたいポイントをまとめました。
かんたん比較
| 項目 | 台湾華語 | 中国普通話 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 表記文字 | 繁体字 | 簡体字 | 台湾は繁体字を正式表記として使用 |
| 発音記号 | 注音(ㄅㄆㄇ) | 拼音(ローマ字) | 学習の入り口がそもそも違う |
| 地下鉄 | 捷運 | 地鐵 | 語彙が違う代表例 |
| バイク | 機車 | 摩托車 | 台湾では「機車」に「うざい」という俗語の意味も |
| インターネット | 網路 | 网络(網絡) | 同じ意味でも単語自体が違う |
| そり舌音(zh/ch/sh) | 話し言葉では弱くなりやすい | 比較的はっきり発音される傾向 | 地域差はあるが全体的な傾向として |
| 儿化音 | ほぼ使わない | 北方方言では多用される | 台湾は「一點點」のように言う |
| 語尾の助詞 | 喔・耶・啦・齁が多用される | 使用頻度は台湾ほど高くない | 会話全体が柔らかい印象になる |
発音記号からして違う
台湾は注音(ㄅㄆㄇ)、中国は拼音(ローマ字)と、そもそも発音を学ぶ入り口が異なります。文字も台湾は繁体字、中国は簡体字を使うため、教材選びの段階で分かれることになります。
語彙が地味に違う
地下鉄は台湾で「捷運」、中国で「地鐵」。ソフトウェアは台湾で「軟體」、中国で「软件」。同じ中国語でも生活語彙がかなり違うので、中国の教材だけで勉強すると台湾では通じない単語が出てくることがあります。
発音のクセの違い
台湾華語はそり舌音(zh/ch/sh/r)が中国標準語ほどはっきり発音されない傾向があり、儿化音(アル化)もほぼ使いません。全体的に耳あたりが柔らかく感じられるのはこのためです。
話し方のトーンも違う
台湾では文末に「喔」「耶」「啦」「齁」といった語気助詞をよく使い、会話全体が柔らかく親しみやすい印象になります。これも中国普通話とは異なる台湾華語らしさのひとつです。
例文
我坐捷運去夜市
wǒ zuò jiéyùn qù yèshì
MRTに乗って夜市に行く(台湾表現。中国なら「坐地鐵」)
這台機車很快
zhè tái jīchē hěn kuài
このバイクは速い(台湾語で機車=バイク)
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